【一条工務店】住んでみて「次も同じがいい」と思った二世帯住宅の間取り|設計の思考プロセス(子世帯編)

【一条工務店】お住まい検討シート 家づくり
隅々まで読み込んだ「お住まい検討シート」
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今の家に住み始めて1年以上が経ちますが、間取りに関してはほぼ後悔がありません。

窓1カ所と照明1カ所、後悔というほどではない小さな失敗はありましたが、

「次に家を建てるとしても同じ間取りにする」

と思えるほどに満足しています。

これは運が良かったわけではないと思っています。

設計打ち合わせの段階で、一つひとつ細かなところまで「なぜそうするか」を自分の言葉で説明できるまで考え抜いたことが、結果につながったのだと思います。

この記事では、二世帯住宅の間取りのうち、子世帯側で実践した8つの工夫を、設計時の考え方とセットで公開します。

「こうすれば良かった」ではなく「こう考えるとこうなった、そして実際に住んでみたらどうだったか」と書いていきます。

これから家づくりをされる方の参考になれば嬉しいです。

【工夫1】書庫ユニットを洗面室に入れた

一条工務店に「書庫ユニット」というオプションがあります。本来は書斎用のデスクと収納棚のセットです。

これを化粧用のスペースとして洗面室に入れました。

使ってみると、

  • 化粧スペースとして使えるのはもちろん、
  • 鏡の横の棚には小物を並べてディスプレイのように飾れます
  • 棚には書類も収納できます
  • デスク下の引き出しには化粧品やドライヤーなどをしまえます

書庫ユニットという名前からは想像できない、洗面室との相性の良さでした。

デザイン面でも、一条工務店のオリジナル洗面化粧台だけの洗面室とはまた違う雰囲気を出すことが出来ました。

自宅の洗面室の写真
ドレッサーがわりに書庫ユニット
設計時の思考:オプションの「名前」ではなく「形と機能」で考える。

「書庫ユニットだから書斎に使う」と思い込んでいたら、この発想は生まれませんでした。

住宅設備などのオプションを選ぶときは、その名前や想定用途を一度脇に置いて、

「この形と機能は、別の場所で使えないか」

と考えみたら選択肢が広がりました。

書庫ユニットを洗面室に入れるまでの経緯と、住んでみての使い勝手の詳細はこちらの記事にまとめています。

【工夫2】WICを家の中心に置いて回遊動線をつくった

子世帯の間取りで一番こだわったのが、このWIC(ウォークインクローゼット)の位置です。

前に住んでいた家は洗面脱衣室に大きな収納がありました。

これがとても使い勝手が良かったのでさらに発展させて、今の家ではWICを家の中心に置き、その結果としてWICを中心に、寝室・洗面室・脱衣室・リビングがぐるりとつながる回遊動線が生まれました。

WICを中心に据えた間取り

朝の動きを例にすると、起きてトイレへ寄り、WICで着替え、すぐ前の洗面台で顔を洗ってリビングへ、歩いてみたら十数歩の中で全ておさまっています。

洗濯物をしまう動線も短く、乾燥機から出した洗濯物をWICに直接しまえる距離感です。

設計時の思考:収納の位置を動線設計の「起点」にする。

「収納はどこに置くか」ではなく「収納を中心にどう動くか」という順番で考えると、間取り全体の動線が自然に整います。

特にWICはいろいろなものが収納されます。

頻繁に寄る場所だからこそ、その位置が動線全体に与える影響は大きい。

収納計画と動線計画は別々に考えるのではなく、セットで考えることをおすすめします。

【工夫3】横並びダイニング。キッチンとダイニングの間は通路を入れた

キッチンとダイニングテーブルを横並びに配置しています。横並びにする理由はシンプルで、配膳と片付けが圧倒的に楽になるから

前の住居でも採用していて、その良さを実感していたので今回も迷いなく選びました。

ただ、キッチンとテーブルの間に通路スペースを入れるかどうかは、実は最後まで迷いました。

通路を入れるメリットは、リビング側からキッチンへのアクセスが良くなること。

スペースがないとテーブルを大きく回り込まなければキッチンに入れません。

一方デメリットは、キッチンとテーブルが離れる分、配膳や片付けの動線が少し長くなること。

どちらにも選べる間取りにしておいて、完成後にテーブルを注文するタイミングで最終決定するという方針にしました。

実際に完成した空間を見て通路ありで決定。

住んでみると通路を入れたからといって配膳や片付けが面倒になった感覚はほとんどなく、逆にリビングからキッチンへのアクセスのしやすさは確実に享受できています。

一条工務店の横並びダイニング
グレイスキッチンの横並びダイニング
設計時の思考:決め切れない部分は「どちらにも対応できる」ようにしておき、入居後に決めるのもアリ

図面だけでは判断しきれないことがあります。

そういう部分は無理に設計段階で決めず、後から決められる余地を残しておく。

これができるケースは限られますが、後悔しないための一つの考え方です。

【工夫4】パントリーに冷蔵庫を入れて生活感を隠した

キッチンの奥に広めのパントリーを設けて、冷蔵庫もそこに入れました。

扉を閉めると、キッチンからは生活感のあるパントリーと冷蔵庫が完全に見えなくなります。

生活感の出やすいものをまとめてパントリーに集約したので、扉一枚でリセットできます。

来客時にキッチンをすっきり見せたいときも、扉を閉めるだけです。

冷蔵庫をパントリーに入れることで、キッチン本体のスペースもすっきりして、作業スペースを広く取れるようになりました。

パントリーの扉を閉めたキッチン
正面奥のパントリー扉を閉めたキッチン
設計時の思考:「見せる場所」と「隠す場所」を最初から設計に組み込む。

生活感を隠すために居住後に工夫するのではなく、「ここは隠す場所」として設計に組み込んでしまう。

この発想があると、収納計画が変わります。

パントリーは広ければ良いのではなく、「何を隠すか」を決めた上で必要な広さと場所を確保したのが良かったです。

【工夫5】壁をくり抜いて施工したドッグスペース

チワワ2匹と暮らしているので、犬のスペースをどうリビングに組み込むかは大きなテーマでした。

ケージやサークルをリビングに置くと、どうしても空間が雑然とした印象になります。

そこで、リビングの壁をくり抜いてドッグスペースを壁の中に埋め込む形で施工してもらいました。

一条工務店ではあまり見ない施工なのでできるのか半信半疑でしたが、理想のドッグスペースができあがりました。

リビングから見るとドッグスペースは壁の奥に収まっていて、すっきりした空間になっています。

犬たちも狭くて囲われた自分たちのスペースで落ち着いて過ごしています。

設計時の思考:ドッグスペースを「置く」のではなく「つくる」

ケージを置く場所を確保するのではなく、ドッグスペースそのものを間取りの一部として設計に組み込む。

この考え方が人にとってのリビングの見た目と住み心地、ペットにとっての安心感に大きく影響します。

壁をくり抜いたドッグスペース
壁をくり抜いたドッグスペース

「できるかどうか」を設計士に早めに相談することをおすすめします。

【工夫6】窓はすべて目的を考えて設計した

全ての窓は、一枚ずつ目的を考えて設計しました。

目的は三つ。景色を見るため・採光のため・風通しのためです。

景色を見るための窓は、立ったときと座ったときの目線の高さを考えて位置を決めました。

採光のための窓は、日差しの入る角度と時間帯を考えて大きさと向きを決めました。

風通しのための窓は、空気の流れをイメージして対角線上に配置しました。

開閉の有無や開き方、ガラスの種類(透明 or カスミ)も目的に合わせて選びます。

住んでみると、無駄な窓も足りない窓もありません。

1か所だけ、透明ガラスではなくかすみガラスにしても良かった小さな窓があります。

外からの視線が気になる場面があったのでカフェカーテンを付けましたが、設計時にもう少し丁寧に考えれば良かったと思っています。

設計時の思考:窓は一枚ごとに「この窓は何のためにあるか」を説明できるようにする

窓の数や大きさは「なんとなく」で決まりがちですが、それぞれに目的を持たせると、過不足のない窓配置になります。

目的が決まれば、大きさ・高さ・開閉方法・ガラスの種類も自然に決まってきます。

「何となく付けた窓は後悔することが多い」という話を聞いたこともあります。

【工夫7】照明をシーン別に設計した

照明は、生活のシーンをイメージして計画しました。

リラックスするとき、料理や作業をするとき、映画を見るとき、眠りにつくとき。

それぞれの場面でどんな明るさと色温度が心地よいかを先にイメージして、器具と位置を決めています。

住んでみてほぼ満足しています。

「もう少しこだわれば良かった」部分はわずかながらありますが、全体としては生活シーンをイメージして計画したことで、快適な照明空間をつくることができました。

設計時の思考:照明は明るさだけではなく、生活のシーンもイメージする

部屋ごとの明るさだけにとらわれて照明計画を行うと、

「この位置だと眩しくてリラックスできない」

「この作業をするときは明るさが足りない」

といった後悔をすることもあります。

これを防ぐには設計段階で「どこで何をするときにどんな光が欲しいか」を具体的にイメージしておく必要があります。

明るさのスペックだけではなく、どのような照明器具があり、どのようなあかりが演出ができるのか、各生活シーンに適するあかりのイメージから考えることをおすすめします。

【工夫8】扉をなるべく取り付けず、取り付けるときは引き戸を選んだ

この家は、扉をなるべく作らない設計にしています。

必要な場所には扉を設けましたが、寝室以外は引き戸、寝室の開き戸も開けっ放しです。

そうすると家の中を移動するとき、扉の開け閉めが発生しません。

寝室からトイレ、WIC、洗面室、リビングへと続く朝の動線も、パントリーとキッチンの行き来も、すべてがスムーズにつながっています。

犬たちも自由に好きな場所で過ごしています。

これができるのは、一条工務店の全館床暖房・床冷房という特性があるからです。

一般的な家では、部屋ごとに扉で仕切って冷暖房の効率を保つ必要があります。

しかし一条工務店の家は家中の温度差が小さいため、扉で空間を仕切る必要性がそもそも低い。

その特性を理解した上で、「扉を減らす・扉を開けっ放しにする」という前提で間取りづくりができました。

設計時の思考:ハウスメーカーの強みを理解して、間取りに活かしきる。

自分たちが譲れない住宅性能や理想とする生活スタイルをもとにハウスメーカーを決める。

ハウスメーカーを決めたら、そのメーカーの強みを改めて意識し、それを活かした間取りを設計する。

この点を考慮することも、住みやすく後悔のない家づくりにつながると思っています。

扉を減らすという判断は、一条工務店の家全体の温度差が少ないという強みを間取りに活かした一例です。

まとめ

8つの工夫を紹介してきましたが、共通していることが一つあります。

それは、「なぜそうするか」を自分の言葉で説明できるまで考えてから決めたということです。

流行りの間取りを取り入れるのでも、設計士さんの提案をそのまま採用するのでもなく、一つひとつに自分なりの理由を持って決めていく。

その積み重ねが、住んでみて「次もこれでいい」と思える家につながったと感じています。

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