「一条工務店はダサい」
一条工務店を検討している方は、この言葉を意識しないほうが少ないのではないでしょうか。
- 外観が似た家が多い
- 間取りの自由度が低い
- キッチンなど住宅設備の選択肢がない
そんな口コミを見ると、
「本当に理想の家が建てられるのだろうか?」
と思ってしまいます。
私もハウスメーカーを選んでいるときはこれを過度に意識して、一条工務店を候補から外しかけました。
結果的には私は一条工務店を選択し、デザイン的にも満足できる家を建てることが出来ました。
この記事では
- 一条工務店が「ダサい」と言われる理由
- オシャレな家にするためのコツ
を実例を交えて解説しますので、一条工務店を検討している方はぜひ参考にしてください。
一条工務店が「ダサい」と言われる理由
一条工務店が「ダサい」と言われる理由は主に次の5つです。
4つ目と5つ目には、主観と想像と推測も織り交ぜています。
1.外観が似ている
一条工務店の家は、
- 耐震性能
- 断熱性能
- メンテナンス性能
- 施工効率
を重視しています。
このことから生じる、
- 総二階(一階と二階の外壁の形状が同じ)
- ツーバイシックス工法
- 同じような外壁素材や屋根形状
という制約からは逃れられません。
このため
「全部同じような家に見える」
と言われることがあります。
しかしこれらの制約に縛られても家の形は個性を出せますし、外壁素材や屋根の形状そのものが「ダサい」ものではありません。
そもそもの話ですが「外観がどれも似ている」というのは「ダサさ」を感じる要素では無いはずです。
2.間取りにルールが多い
1.と同様に各種の性能、特に耐震性能を担保するために、つぎのような制限もつきます。
- 大きな窓などの大開口の制限
- 構造を支える壁量の確保
自分の希望する間取りがこれにひっかかってしまうと、窓を小さくしたり、大空間を作れなかったりして、
「自由設計なのに自由じゃない」
と、間取りが縛られるルールが多いと感じる人もいるようです。
しかし私は実際に設計を進めてもそれほど厳しいルールだとは感じませんでしたし、巷でいわれる悪役の「タレ壁」もつける必要はありませんでした。
耐震性の担保された家ができると思えば、制約はさほど気になるものではありませんでした。
3.キッチンなど住宅設備の選択肢が限られる
一般的なハウスメーカーの場合、
- キッチン
- ユニットバス
- 洗面化粧台
などの住宅設備は比較的自由に選べますが、一条工務店では自社製品が中心になります。
そのため、
「SNSで見たオシャレなキッチンにできない」
と感じる人もいます。
一方、自社製品を入れることで次のメリットが享受できます。
- 生産、施工効率が上がり価格が抑えられる
- 家全体の統一感を出しやすい
そして床や建具、壁紙などの組み合わせ、照明の選択などで内装のデザイン性はコントロールできるので工夫次第でオシャレな空間にすることができます。
さらには、コストパフォーマンスを無視すれば、他社製の「SNSで見たオシャレなキッチン」もそう不自由なく取り付けできます。
私たちのキッチン選びの経緯をこちらで紹介しています。
4.SNSのイメージが強い
SNSでは各ハウスメーカーのオシャレな家の写真が溢れています。
一条工務店も投稿数は多いのですが、デザイン性の高い他メーカーの家と並べて比較される機会が多く、「一条はオシャレじゃない」という印象が形成されやすい環境にあります。
ただこれはSNSという場所の特性によるデフォルメであって、現実の街なかで一条工務店の家を見て「ダサい」と感じることはほとんどないはずです。
5.デザインの優先度が高いほど一条工務店を選ばない
上の1~4で挙げた事情により、一条工務店は
- 外観が似た家が多い
- 間取りの自由度が低い
- キッチンなど住宅設備の選択肢がない
という評判が定着している感があります。
そのため施主のデザイン優先度が高くなればなるほど、一条工務店を選ばない、という実態はあるはず。
加えて一条工務店には性能を求るけれどもデザインにはそれほど執着しないという層も相対的に多いのではないかと思います。
一条工務店でオシャレな家にする4つのポイント
一条工務店でオシャレな家を建てるためのポイントを、
- 外観
- 外構との調和
- 内装
- 照明計画
の4つの観点から実例を入れつつ解説します。
1.外観は色と線をシンプルに整える
ゴチャついた外観のオシャレな家を造るのは難易度が高いです。
シンプルを目指すだけで、オシャレな外観に近づいてゆきます。
外観をオシャレに見せるためには、以下を意識すると良いと思います。
- サッシ・玄関ドア・軒天の色を外壁と揃える
- (バルコニーつけるなら)バルコニーやルーフガーデンで外壁に適度な凹凸をつける
- 正面など目立つ面の窓のラインを縦横で揃える
外観の色で注意すべきこと
色で注意を払うべきは外壁の色と調和のとれた、「サッシ」「玄関ドア」「軒天」など細部の色を選べばOKです。
色の選択肢も多くはないのでそれほど悩む部分ではないでしょう。
外観の線(外壁)で注意すべきこと
外壁の線もシンプルが良いですが、総二階の直方体はちょっとシンプルすぎます。
外壁の凹凸は適度にある方がカッコ良い外観になります。
バルコニーは要不要の意見が分かれるところですが、総二階の箱のような外観に変化をつくれるので、つけたい派ならうまく利用すると良いと思います。
一条工務店のバルコニーは、
- 腰高くらいの壁で囲うバルコニー
- 天井高くらいの壁で囲うルーフガーデン
のいずれかの選択ができ、うまく選んでオシャレな半屋外空間を作ることが出来ます。
一条工務店と言えど、必要以上にデコボコとした平面図が提案されることもあるので油断なきように。
やたらとデコボコが多い場合は間取りが継ぎはぎで整っていないということも考えられます。
外観の線(外壁)の実例


上の立面図が設計当初の正面からの立面図(南立面図)、下が同じ方角の最終立面図です。
色の違いもあるので比較が難しいですが、当初図面はまだ間取りが整っていないこともありだいぶゴチャついています。
外観の線(窓)で注意すべきこと
「窓の縦横のラインは揃えた方が外観が整う」
私も設計士さんから言われたし、一般的にもそのように言われているし、その通りだと思います。
ただし、それにこだわり過ぎると不要な窓や大きすぎる窓をつけたりしてしまうケースもあります。
全ての窓は目的を考えてつけないと、
- 暗い、または明るすぎる
- 断熱性が悪い
- 風通しが悪い
- 置きたい場所に家具が置けない
- 外から家の中が見えてしまう
といった後悔につながりかねません。
窓のラインを合わせたほうが好ましいのは、
全体が目に入るくらいの距離間で見ることが想定される、家の正面や目立つ面
です。
道路際数メートルに立ち上がる面は、窓のラインがそろっていようがいまいが、近くからしか見ないのでわかりません。
以上を考慮して、窓の目的と外観の、いずれの優先順位が高いかを良く考えながら、できる範囲で窓のラインを整えるようにしましょう。
外観の線(窓)の実例
リビングの窓の目的を優先して、窓のラインを崩した例です。

ダイニング側はテーブルと窓の中心を合わせて、景色を見るのに程よい高さの大きな窓を。
ソファ側は壁にしたほうがくつろげると思い、横長の小さな窓を高い位置に取り付けました。
立面図で見ると、


上が窓を揃えて設置した東側の立面図、下が窓をずらした後のものです。
図面で見ても大差なく、東面は道路から1メートルちょっとしか離れていないので見上げたところで窓のラインなどよくわかりません。
一方、正面の窓のラインは意識して揃えました。

2.家に調和する外構を計画する
家の外観を考えるとき、意外と見落とされがちなのが建物本体と外構のバランスです。
外構が未完成のオシャレな家よりも、美しい庭や外構と調和のとれた普通の家のほうが素敵に思えるのではないかと思います。
調和のとれた外構を計画するには、
- 建物の設計開始前に大まかな敷地利用のプランを描く
- 建物の設計が進んで間取りの配置が決まってきたら早めに外構業者との打ち合わせをスタートする
外構は建物の設計と並行して進めるのが、双方の調和がとりやすいので理想的です。
私が外構計画の準備のために建物の設計開始前に行ったことをこちらで紹介しています。

3.テイストを先に決める
床、キッチン、照明、などを個別に好みで選んでしまい、統一感のない家になってしまった、という後悔は多いようです。
それを防ぐには、「家全体の雰囲気=テイスト」を先に決めると良いと思います。
決めるというより、自分の好きな雰囲気をしっかりと認知するという作業でしょうか。
モデルハウスやInstagramなどをたくさん見て、
「こんな雰囲気の家を造りたい」
というのをできるだけ詳細にイメージし、その後で、床・建具・壁紙・照明・家具、などをそのイメージに合うように組み合わせて考えてゆきます。
まとめるとこんな流れです。
- 雑誌やInstagramの写真をためこむ
- マネできるところはマネつつ、全体的な雰囲気をイメージする
- キッチンなどの住宅設備、床、天井の壁紙、家具、建具の色調はなるべく揃える
一条工務店で契約すると「i-tab(マイホームサポートタブレット)」が貸与されるので、気に入った雰囲気はこれに記録しておくと設計士さんと共有するのに便利です。
内装の実例
家全体の内装はこの手順で考えて、できたダイニングキッチンはこちらです。

4.リラックスできる照明はオシャレでもある
夜のオシャレ感は大部分を照明が決めます。
一流ホテルや旅館に行ったときにそのことをよく理解できるのではないかと思います。
そして「心地よい照明だなぁ」と感じる空間はオシャレな空間であるし、逆もまた真です。
ここではリラックスできる照明計画の考え方を4つ挙げます。
1.光源が見えにくい照明器具を使用する
必要以上に眩しい光はストレスになります。
照明器具で最も眩しさを感じるのはダウンライトではないでしょうか。
これらは寝室の枕もとやリビングの寝転がりたい場所を照らさないよう気を付けましょう。
天井や壁面を照らす間接照明であれば光が柔らかくてリラックスできる空間が造れますが、そのためには窓やエアコン、屋根裏点検口などの位置も考えて計画する必要があります。
手軽にやるならば、
- 光の柔らかいブラケットライト
- 取付位置と角度を工夫してスポットライト
- ホテルでよく見るスタンドライトを部屋の隅に
などの工夫ができます。
眩しさを低減したグレアレスダウンライトも、ライト真下は眩しいのですが距離を置くと光源が見えにくいので取付場所を考えて効果的に使うことが出来ます。
2.光源を分散させる
これもホテルでよくあります。なんでこんなに照明があるのかと思うほど分散されていることも。
空間の中で明暗の差が大きいと、目は頻繁にピントを調整を行い、目の緊張につながるそうです。
光を分散させて明暗の差を小さくすることで、よりリラックスできる空間を作ることが出来ます。
3.電球色の光を使用する
光の色には、
- 昼光色は脳を覚醒させる効果がある
- 電球色はリラックス効果が高い
という違いがあるそうです。
太陽の光のある間は活動し、夜は炎を囲んでゆっくりと過ごす、という昔からの人類の生活によって刻まれた本能的なものなのでしょうか。
昼光色の照明のホテルや旅館は見たことがありません。
私は10年ほど前に全部屋に電球色の照明がついたマンションに引っ越しました。
それ以前は昼光色の照明ばかり使っていましたが、それ以降は転居すると必ず電球色の照明を取り付けるようになりました。
やはり電球色はリラックスできるのです。
4.明るさを調整できるようにする
リラックスするシーン、作業するシーンを使い分ける必要がある部屋もあります。
そのような部屋には明るさを調整できる調光に対応した照明器具とスイッチをつけると良いです。
読書や作業時は明るく、リラックスしたいときは明るさを落として、と使い分けることが出来ます。
また調色調光に対応した照明器具とスイッチをつければ、明るさだけでなく色温度(電球色⇔昼光色)を無段階で変えることもできるので、より作業に適した明るさを必要なシーンで得ることもできます。
照明計画の実例
先日訪れたホテルは費用をかけずにポイントをおさえた照明を設置していました。
個人宅でもできることなので参考になるかと思います。

我が家の照明もこちらにまとめています。
まとめ|「一条工務店はダサい」という口コミは過度に意識すべきでない
冒頭にも書いた通り、私たちはハウスメーカー選びの最中に、
「一条ってダサいのかな?」
「希望する間取りが出来ないんじゃないかな?」
という口コミを必要以上に気にして、一条工務店を選択肢から外す直前までいきました。
が、人柄の良い営業Nさんのおかげでそれは回避され、一条工務店で契約しました。
出来上がった家はダサいと思ったことはなく、間取りの不自由もなく、満足な家づくりが出来ました。
ハウスメーカーを決める際、口コミを過度に意識してしまうと、家づくりの後悔や機会の損失にもつながりかねません。
しかし口コミは気に留めた方が良いと思います。
気に留めたうえでそれが正しいのか、正しくないのか、回避することは出来るのか、を自分で確かめ、考えて、判断することが、満足できる家づくりにつながります。




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