第1期のデッキが形になってくると、はやく残りのデッキも製作して、庭に出るための動線をすぐにでも完成させたくなってきます。
ウッドデッキ計画編(第1期)では「奥の掃き出し窓への動線は後回し」と書きました。その後回しにしていた第2期デッキに、いよいよ着手します。
この記事では第2期デッキの設計から製作の全工程、費用までを1本にまとめます。
わが家のウッドデッキは、
- 第1期(メインの庭側の3段のデッキ)
- 第2期(少し奥まった中庭側の2段デッキ)
で合計5段構成となっています。
製作面で、第1期との違いは2つありました。
1つはデッキが揺れたこと──第1期では出なかった問題が第2期で初めて出てきます。
鋼製束の揺れと幕板による対処について、実体験をもとに詳しく解説します。
もう1つは幕板を張ったこと──見栄えの面では第1期より仕上がりが良くなりました。
第2期デッキの全体計画
第2期デッキの条件
第2期のデッキのデザインは、次のような条件で考えるようになっていました。
- 第1期の下段デッキから、奥の掃き出し窓まで動線を2段のデッキでつなぐ
- できれば洗濯物干しへのアクセスを考慮したい
- できれば中庭的なスペースをデッキ周辺に残したい

1はmust、2と3はwant の条件として、具体的な形は第1期のデッキを製作しながらゆっくり詰めることにしていました。
実物を見ながら考える方が、図面だけで考えるより精度が高いし、イメージも膨らみます。
完成しつつあった第1期のデッキを眺めながら、何案か検討して最終の形を決めました。
2段構成の概要
最終的に決めた第2期のデッキは次のような2段構成とすることにしました。
- 奥の掃き出し窓に出入りするための「上段デッキ②(2.3㎡)」
- 第一期の下段デッキ①から上段デッキ②に渡るための通路としての「中段デッキ②(1.8㎡)」
高さは第1期の上段デッキ①・中段デッキ①とそれぞれ揃えたので1段の段差は18センチほどです。
まず奥の掃き出し窓に接する上段デッキの形を決め、第1期の下段デッキと第2期の上段デッキをつなぐように中段デッキを配置しました。
中段デッキは通路でもありますが、将来バーベキュースペースとして整備する予定の広い面に向いているので、上段デッキと併せて数人が座れるベンチとしても機能するよう設計しています。

上段デッキ②(広さ約2.3㎡)の設計と製作
設計
上段デッキは奥の掃き出し窓から続く変形四角形(2.3㎡)です。
第1期のデッキラインの傾きにあわせてデザインし、掃き出し窓に対してあえて角度を付けた形にしました。
基礎・根太の基本構成は第1期の上段デッキとほぼ同じです。
| 項目 | 仕様 |
| 基礎 | コンクリートピンコロ |
| 束(幕板張る・3本) | マルチポスト+イタウバ角材 |
| 束(幕板張らない・4本) | 鋼製束 |
| 根太 | アルミ根太 |
| デッキ面 | イタウバ |
マルチポストはプラスチックでできた短い束で、鋼製束と同様に高さ調整が簡単にできます。
幕板を張りたい面には角材を設置しましたが、角材の下にはマルチポストをビスで固定して、高さ調整をしやすくしています。
製作

基礎から根太組み、デッキ材張り、開口部の製作までの基本工程は第1期の上段デッキと変わりません。
幕板を張るための束の角材には、下側からマルチポストをビスで止めて使用している点が異なるくらいです。
なお「角材+マルチポスト」の束は、下側を固定すると高さ調整が出来なくなってしまうので、ピンコロの基礎には接着固定しませんでした。

基礎には置いただけです。
第1期と同様に、デッキ下を物置として活用するため開口部(蓋ユニット)を複数設置しています。

デッキが揺れる原因と対処│鋼製束と幕板の関係
製作を進める中で、第1期の上段デッキでは発生しなかった問題が生じました。
根太を組んでしっかりと固定した状態で、根太組がグラグラと揺れてしまうのです。
「鋼製束は揺れやすい」という話は耳にしていたので、高さのあった第1期の上段デッキでも揺れを心配してはいましたが揺れませんでした。
庭側の束が曲線の土留めブロックという、しっかりとした支えに固定されていたことが効いていたのだと思います。
第2期の上段デッキにはその支えがない。

デッキ材を張れば収まるかとも期待しましたが揺れは残ります。
そこで幕板をしっかり張ることにして、材料を追加購入しました。
外から見える2面に、束の足元まで隠れるくらいしっかりと幕板を張ったところ、揺れはほぼ収まりました。

幕板は見た目だけでなく、構造的な補剛材としても機能します。
ウッドデッキDIYで鋼製束の揺れが気になる場合は、幕板をきちんと張ることが有効な対処です。
逆にいえば、揺れ対策を見込むなら幕板を張れるような束配置を設計段階から考えておく必要があります。
中段デッキ②(広さ約1.8㎡)の設計と製作
設計
中段デッキは、それぞれ約0.9㎡の長方形と平行四辺形、2台の独立したデッキを並べた構成です。

角度をつけて2台を並べることで、次の4つの条件をすべて満たせる形にしました。
- 第1期の下段デッキへのアクセスしやすさ
- 第2期の上段デッキ(奥の掃き出し窓側)へのアクセスしやすさ
- 洗濯物干しが使いやすい
- 上段デッキと併せて中庭を囲んで数人が座れるベンチとして機能する
角度をつけて2枚のデッキに分けるデザインがこれらの条件を漏れなく取り込める形であったので、このような変則的な形に落ち着きました。
| 項目 | 仕様 |
| 基礎 | コンクリートピンコロ(接着なし) |
| 束 | マルチポスト+イタウバ角材(各デッキ4本、計8本) |
| 根太 | 木材(イタウバ短材) |
| デッキ面 | イタウバ |
根太に木材を使った理由
中段デッキだけ根太をアルミ根太ではなく木材にしました。
各0.9㎡と小さいので、短材を根太として使えます。短材はアルミ根太より割安で、この規模なら木材根太でコストを抑える方が合理的と判断しました。
基礎と束を固定しないことにした
各デッキは0.9㎡と小さく、大人2人で持てる重さです。
接着せずに置いただけにしたのは、位置の微調整や将来の移動を考えてのことです。倒れる心配もないので、これで十分と判断しました。

製作
平行四辺形のデッキは、デッキ材を全部張り終えてから左右を斜めに一気にカットしました。

1枚ずつ角度を合わせてカットするより、まとめて切り落とす方が断面がきれいに揃います。

ここも汚水桝の上には蓋ユニットを設置して開口できるようにしました。

デッキは基礎の上に置いただけなので、微妙な位置調整も可能です。
洗濯物干しにもちょうど良い位置でした。

また幕板は裏側には張らず、表から見える1面のみとしました。
幕板を張らない裏側からもデッキ下にアクセスでき、余った部材や端材などを保管しています。
まとめ:費用と振り返り
費用
第2期デッキの材料費の合計は約8.7万円でした。
| 項目 | 上段 | 中段 | 合計 |
| 木材 | 30,513円 | 24,064円 | 54,577円 |
| アルミ根太 | 19,278円 | — | 19,278円 |
| 鋼製束 | 2,688円 | — | 2,688円 |
| マルチポスト | 1,509円 | 4,024円 | 5,533円 |
| ピンコロ | 2,086円 | 2,384円 | 4,470円 |
| 小計 | 56,074円 | 30,472円 | 86,546円 |
第1期(約15.8万円)の約半額で収まりました。
規模が小さいことが主な理由ですが、中段デッキの根太を木材にしたこと、短材の割合が高かったことも効いています。
振り返り
第2期を通じて印象に残っているのは、揺れの問題です。
第1期の上段デッキが揺れなかったのは、束の半分は鋼製束でしたが残りの半分が土留めブロックという強固な基礎があり、そこに短い束をしっかり固定できたからでした。
その条件がなければ、鋼製束だけでは揺れが出る。
幕板はデザイン性だけではなく構造的な役割も持っているということを体験できた出来事でした。
ウッドデッキのDIYで揺れに悩んでいる方は、幕板の補剛効果を試してみる価値があります。
第1期・第2期あわせた5段のデッキが完成したことで、2か所の掃き出し窓から庭までの動線がスムーズにつながりました。
チョコとくろも、人も、庭のどこへでもほぼ段差を意識せずに移動できます。

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