クロスの選び方によって家の印象は大きく変わりますが、その割にオプション費用は小さいので、うまく使うと高い費用対効果が出せます。
一条工務店のクロスの価格計算は特徴的で、広い面積にオプションクロスを使っても追加費用がほとんど変わらない。
そのため、費用を気にせず好みのクロスを大胆に使いやすい仕組みとなっています。
ここでは一条工務店のクロスの選び方のコツやポイントと、私が選択した壁紙の施工後の実例と、イチオシのクロス2種を紹介します。
一条工務店のクロスの価格設定
一条工務店のクロスには大きく3つの分類があり、2024年の時点でそれぞれの価格設定は次の通りです。
オリジナルクロス(標準品)
標準品のクロスであれば、追加費用は発生しません。
水回りや天井、アクセントを入れる部屋のベースなどのクロスはこの中で探すのが良いと思います。
オリジナルクロス(オプション品)
オリジナルクロス(オプション品)は、8,000円/室で張ることが出来ます。
ちょっとシャレた感じのクロスもこの中で充分探せます。
これ以降【オリジナルクロス(オプション品)】を【オプションクロス】と表記することにします。
社外品のクロス
クロスの定価と部屋の広さによって決まり、6畳と20畳の例をあげると次のような価格です。
| クロス定価 | 6畳の場合 | 20畳の場合 |
| ~1,120円 | 22,000円 | 37,000円 |
| ~1,500円 | 38,000円 | 65,000円 |
| ~2,000円 | 52,000円 | 87,000円 |
| ~3,000円 | 74,000円 | 130,000円 |
「これを入れたい!」とピンポイントでこだわるクロスがない場合は、社外品を探し出すとたくさんありすぎて迷ってしまいます。
価格的にも、強い思い入れのあるクロスのみ検討するのが良いと思います。
アクセントクロス
「アクセント施工基本料7,000円/室」に以下の金額を加えた合計金額となります。
<一条オリジナルクロス>
- 標準+オプション:3,000円/室
- オプション+オプション:8,000円/室
<社外品クロス>
- 定価 ~1,120円:3,600円/間
- 定価 ~1,500円:5,400円/間
- 定価 ~2,000円:7,100円/間
- 定価 ~3,000円:10,800円/間
ですので例えば、
ベースが標準クロスでアクセントがオプションクロスであれば10,000円
ベース、アクセントともオプションクロスであれば15,000円
となります。
アクセントクロスは部屋内の連続した面であれば、何面であっても同じ価格です。
オプションクロスのススメ
淡々と説明しましたがオプションクロス、広い面積に使用するととってもお得。
例えば20畳のリビング全面にオプションクロスを張っても8,000円で済んじゃいます。
アクセントなら1マスやっても20マスやっても10,000円か15,000円。
仮に3LDKを想定して次の場所にオプションクロス、他は標準クロスとした場合、
| 部屋と面数 | 金額 |
| LDKベース面+アクセント面 | 15,000円 |
| 主寝室アクセント面 | 10,000円 |
| 子供部屋(2部屋)全面 | 16,000円 |
| トイレ全面 | 8,000円 |
| キッチンの下げ天井のアクセント面 | 10,000円 |
| 玄関のアクセント面 | 10,000円 |
合計69,000円でできちゃいます。
アクセント面は標準クロスでやればアクセント基本料のみの7,000円で施工できまが、標準クロスとアクセントクロスの質感の差は、その価格差3,000円を大きく上回ると思います。
毎日、目に映るクロスです。
オプションクロスの追加費用はたかが知れています。
一方でクロスをうまくまとめられると家のセンスと満足度は格段に上がります。
クロスにかけるコストはパフォーマンスが非常に高いのです。
費用のことは考えずに、ベストと思うクロスを選ぶのが後悔のない家づくりに一歩近づくこととなるはずです。
一条工務店のクロス選びのポイント
設計打ち合わせでクロス選びに入る前に、オリジナルクロスのサンプルファイルを貸してもらえるのでそれを見ながら選びます。
早めに借りたり、モデルハウスで気になる壁紙があったら型番を聞いておくのも良いでしょう。
ここからは選び方のコツやポイントを簡単に解説してゆきます。
一条工務店からのアドバイス
営業さんからは、
「壁紙は冒険するつもりくらいがいい」
とアドバイスされました。
意識しないとおとなし目の選択になるし、広い壁に張るとクロス見本帳で見るほど柄は目立たないし、冒険したほうが無難にやるよりも後悔が少ないし。
そして失敗して張り替えたとしても出費は知れた金額だし。
という理由だったように記憶しています。
このアドバイスは頭にずっと残り、クロスを選ぶ間はいつも意識していました。
これは本当に良いアドバイスだったと引き渡しの時に現物を見て改めて感じました。
エリア別のクロスの選び方のポイント
クロスを選ぶ際、エリアごとに選択の考え方が異なります。
- 寝室や子供部屋などの居室
- LDK
- 玄関周り
- 廊下や水周り
- トイレ
- WICなどの大型収納
各エリアはそれぞれに使用者、使用頻度、使用目的が異なるので。
以下エリアごと簡単に、やや私の好みの入ったポイントをまとめます。
LDKのクロス
面積が広いので濃すぎない落ち着いた色が良いと思います。
白や淡い色のシンプルなクロスも良いですが、落ち着いた織物調や石目調などの柄の入ったクロスは高級感が出せるのでおすすめ。
全面を柄物にするとちょっとくどいかなと感じる場合は、白系のシンプルなクロスをアクセントとして1~2面いれると落ち着きが増してそれでいて変化もでて、こちらもおすすめです。
テレビ背面にアクセントを入れるのをよく見ますが、配色センスを問われ意外と難易度が高そうな気がします。
なおキッチン横はセラールが入るので、防汚機能のあるクロスなどを考慮しなくても大丈夫です。
寝室や子供部屋などの居室のクロス
ここは完全に使用者の好みじゃないでしょうか。
好みを考慮しつつ、リラックスできる落ち着いたクロスを。
もし子供の好きなキャラクターの壁紙があったなら、将来張り替えるかもとの心づもりでアクセントで入れてあげたら楽しそうです。
玄関周りのクロス
家の顔なので明るくて落ち着いた色が良いと思います。
また外から入ってきたときの視線の先にきれいな壁を確保できたなら、そこはじっくりと考えた勝負クロスをアクセントで入れたいところです。
水周りのクロス
清潔感の引き立つ明るめのクロスが良いと思います。
それはどんな色かといわれるとそれぞれの感じ方によってしまうのですが、やはり万人がそう感じるのは白系のシンプルなクロスなのではないかと。
WICなどの大型収納のクロス
ここに居るのは短時間で、面積が狭いうえに荷物や棚で壁紙の見える面積はさらに狭く、居住スペースとは扉で区切られることが多い。
なのでクロスは好きなだけ遊んで良いと思います。
トイレのクロス
狭い空間なのでここも遊べるエリアですが、私は落ち着ける空間にしたかったし、根拠はないけどそんな人は多いのではないかと思います。
またその狭さゆえと思いますが、お気に入りのクロスをアクセントで入れる、全面で使ったほうが、これも個人的な感覚ですが満足度が高いのではないかと思います。
天井クロス
天井クロスは起きていると視界正面に入ることが少ない。
反対にリラックスするときに視界正面に入るので、落ちついた柄で。
また天井には照明が当たらないことが多いので、白に近い色が夜暗くなりにくくて良いと思います。
白のシンプルなクロスにも、石目調に近いモノ、織物調に近いモノ、などがあるので、壁クロスの素材感にあわせるのが良いでしょう。
天井が下がった部分などに張るアクセントは床に近い色がバランスが取りやすいと思います。
話が少し変わりますが、天井投影で寝転がってプロジェクターをみるとメチャ楽で、何時間でも見続けられます。
そのためには白くて凹凸が少ないクロスを張った、天井設備のない一画が必要なので、そんなスペースを作っておいたら「ここ空けといて良かったなぁ」と思える時が後でくるかもしれません。
イチオシのクロス2種
我が家は2世帯住宅ですが、クロスのほとんどは私が決めました。
選び終わってみると、全体はつぎのような感じです。
- 一条オリジナルクロスから全て選択
- 玄関、通路、水周りはオリジナルクロスの標準品から選んだ無難な白系
- 使用したオプションクロスは全部で6種
- オプションクロスにとても気に入ったクロスがあり多用した。
最後の「気に入ったクロス」がイチオシの2種です。
双方とも、上品で落ち着きがあり、くどくないので広い面積で使うことが出来ます。
以下個別に紹介します。
1つ目:石目調の【IC5016】
1つは石目調の【IC5016】
サンゲツの【FE76662】と同じものです。
親世帯と子世帯のLDKは双方とも、このオプションクロスを大面積に使用して、残りの面積を白系の標準クロスを使いました。
石目調と白系のどっちがアクセントなのかわからないような面積比率です。
これは石目調と分類されていますが、グレージュの下地に白い壁材を荒く塗ったような模様で程よい凹凸と上品な雰囲気のあるクロスです。
落ち着いているので大面積に使用しても何の違和感もありません。
2つ目:織物調の【IC8013~8015】
もう1つは織物調の【IC8013~8015】
同じ柄で色違いで3色あり、これをまとめて2つ目のおすすめクロスとして紹介します。
柄は柔らかい太めの繊維の織物のようで光による陰影で強めの濃淡がかかります。
また3色とも色味に落ち着きがあるので、質感とあわさって上品なクロスです。
| IC8013 (グレー) | シリーズで最も淡い。トイレで全面使った がもっと広い部屋でも全面使えそう |
| IC8014 (茶系) | 9畳の部屋全面に使用。とてもシックな 空間に仕上がった。濃さはシリーズ中間 |
| IC8015 (濃紺) | シリーズで最も濃く暗い。寝室のアクセント に使用。全面使うと暗すぎると思う |
各部屋の実例の紹介
上の2種を含めて、実例を紹介してゆきます。
LDK
| 壁(ベース) | IC5016(オプション) |
| 壁(アクセント) | IC0067(標準の白系) |
| 天井(ベース) | IC1004(標準の白系) |
| 天井(アクセント) | IC7002(オプション) |
【IC5016】はイチオシ1つ目のクロスです。

LDKの大部分、21マスに渡って張っちゃいました。
横並びのダイニングとキッチンの下げ天井には一面【IC7002】を。

壁面の【IC5016】はほんのりベージュがかっているので、ダークのキッチンと木目の天井クロスによく合います。
そしてダークの床や住設に天井色を合わせるならこの【IC7002】がオリジナルクロスの中ではもっとも近い色じゃないかな。
キッチン周りの色の感じがなるべくわかるように壁紙や住設など一枚に写してみました。

左がグレイスカップボード(ダーク)、正面が室内扉(ダーク)と壁面【IC5016】、右がセラール(エンペラドールボニート)、天井の【IC7002】
いろいろな素材が集約されているけど割に良くまとまってるんじゃないかなと。
プロジェクター用の壁面は、なるべく凹凸のない標準の白系クロスをアクセント扱いで貼りました。
セカンドリビング兼客間
| 壁 | IC8014(オプション) |
| 天井(ベース) | IC0058(標準の白系) |
| 天井(アクセント) | IC7002(オプション) |
セカンドリビングは真ん中で2部屋に分けられるけど、仕切りは取って普段は1部屋です。
シアタールームも兼ねるので、光の反射の少ない暗めの壁紙【IC8014】を選びました。
イチオシ2つ目の茶系です。

誰かの個室ではないからクレームは出ないので思い切って全面こいつで。
電動スクリーンの巻き込み部分の天井を一部下げないといけなかったので、そこにはダイニングキッチンの天井と同じ【IC7002】を。

ついでにカーテンの色も茶系にして「大人の隠れ家」的な感じになった、、、かな?
寝室
| 壁(ベース) | IC1009(標準の白系) |
| 壁(アクセント) | IC8015(オプション) |
| 天井 | IC0058(標準の白系) |
枕側の壁面のアクセント、寝室入った正面に【IC8015】を張りました。

これもイチオシ2つ目の織物調の濃紺。

思わず絵を飾りたくなってしまいました。
トイレ
| 壁 | IC8013(オプション) |
| 天井 | IC0058(標準の白系) |
再度、イチオシ2つ目の織物調のグレー【IC8013】

子世帯トイレ全面に張りました。

親世帯トイレは色違いの茶系【IC8014】をアクセントで入れましたが、全面張りのほうがしっくりくる。
セカンドリビングもそうだったけど、この【8013~8015】シリーズは全面張りすると渋い空間が作れます。
あ、でも寝室のアクセント【IC8015】(濃紺)は全面やってないし、一番色が濃いのでどうだろう。
寝室のイメージを広げて想像するといい感じになるかもしれないけど、やりすぎになるかもしれない。
吹抜け(親世帯)
| 壁(ベース) | IC0067(標準の白系) |
| 壁(アクセント) | IC5016(オプション) |
| 天井 | IC1004(標準の白系) |
親世帯のリビングもイチオシ1つ目の【IC5016】を吹抜けを含めた10マスにわたって使いました。

吹抜けの間接照明が照らす面なので暗くならないよう白っぽい色を張りたかったので再びこれを使いました。

自分としてはとてもうまくいったと思います。
写真だとちょっとわかりにくいでしょうか。
玄関ホール(親世帯)
| 壁(ベース) | IC0067(標準の白系) |
| 壁(アクセント) | IC5025(オプション) |
| 天井 | IC1004(標準の白系) |
玄関入って正面は1.5マスの壁です。
インパクトのある壁にしたく、さんざん悩んで【IC5025】に。

壁を照らすためのウォールウォッシャのダウンライトも奮発しました。

良い感じの装飾をいずれ考えたいところです。
トイレ(親世帯)
| 壁(ベース) | IC1009(標準の白系) |
| 壁(アクセント) | IC8014(オプション) |
| 天井 | IC0058(標準の白系) |
イチオシ2つ目の茶系【IC8014】です。

これはこれで良いですが。
上のトイレのところで書きましたが、アクセントではなくて全面この壁紙にした方が良かったかもしれないです。
小屋裏収納のクロス
小屋裏の標準仕上げは床は合板、壁と天井は石膏ボードです。
壁と天井をクロス張り仕上げで見積もってもらうと
- 標準クロス:85,000円
- オプションクロス:101,000円
う~ん・・・高い・・・
今まで壁紙はタダか、奮発して10,000円くらいの世界にいたのでこの値段は受け容れることができず・・・
石膏ボード仕上げとなりました。
入居後に張ってもらったらそれくらいするんだろうけど、張りたくなったらDIYします。

ちなみに、床は42,500円と安かったのでモクリア張ってもらいました。
近くで見るとビスなどが目立ちますが、遠目ではこういう壁紙のようで、思いのほか良い仕上がりです。
まとめ
一条工務店のオプションクロスは、1室8,000円という価格設定のおかげで、広い面積に使うほどコストパフォーマンスが高くなります。
クロス選びは毎日目に入るものだけに、費用を気にして妥協するよりも、気に入ったものをのびのびと使ったほうが満足度は格段に上がります。
迷ったらイチオシの2種、石目調【IC5016】と織物調【IC8013~8015】を候補に入れてみてください。上品で落ち着きがあり、広い面積でも使いやすいクロスです。


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